1969-06-13 第61回国会 衆議院 本会議 第47号
最近、モータリゼーションの激しい進展と相まって、箱根の名所である杉並み木や、旧東海道でも数少なくなった箱根峠の松並み木などは、排気ガスの影響で枯れ始めています。また、日光東照宮の通称太郎杉ほか十数本の伐採をめぐる係争中の問題など、これらはいずれも関係団体から保護の要望が出ておりますが、文化財か名勝の指定を行ない、積極的に保護すべきではないかと思うのであります。
最近、モータリゼーションの激しい進展と相まって、箱根の名所である杉並み木や、旧東海道でも数少なくなった箱根峠の松並み木などは、排気ガスの影響で枯れ始めています。また、日光東照宮の通称太郎杉ほか十数本の伐採をめぐる係争中の問題など、これらはいずれも関係団体から保護の要望が出ておりますが、文化財か名勝の指定を行ない、積極的に保護すべきではないかと思うのであります。
箱根の杉並み木は、箱根旧街道として史跡に指定されておりますが、補助金を交付して保存の措置を講じてまいりました。なお、箱根旧街道は、現指定地のほかにも函南町、三島市内等に杉並み木、松並み木、石畳の残っておる個所が数カ所あり、文化庁におきましては、これらにつき追加指定を行なうべく、調査を行なっております。
○参考人(本田正次君) 太郎杉の補強の問題につきましては、話は多少違いますけれども、自然保護協会ということを離れまして、実は私ども杉並保存委員会というものを四、五年来つくっておりまして、その中の委員の一人といたしまして宇都宮大学教授の鈴木丙馬、これの意見によりまして、十分補強をすればこれはまだ相当長く生きられるんだという意見、これは日光杉並み木を長年研究して、その結果学位をとった学者でございます。
○参考人(田村剛君) 太郎杉の命名の問題でございますが、杉並み木のうちに太郎杉があることは、実は私もうっかりしておりまして、そのことを知りませんでした。本田さん、あるいは御存じかもしれません。現在の神橋付近の太郎杉が問題が起こってから命名されたのかという、どうも私この点はっきりいたしませんが、どうもこれは以前からそういう名称があったのではないかと思うんです。
○参考人(本田正次君) 二つの太郎杉の問題でございますが、いま御指摘がございましたように、今市から日光に向かっての道路筋とか、かつての道路筋とか、ちょっとその辺がはっきりいたしませんけれども、杉並み木かなんかに太郎杉というのがございます。